昔見た怖い夢
これは本当に個人的な思い出話しで、読んでも多分得るものはありません。
十年以上昔ですが、ときどき見る怖い夢がありました。
怖いというよりも目覚めたとき重い罪悪感と焦燥感が残る夢です。
その夢の中では、僕は故郷の石川の実家に住んでいます。外の物置の横に手作りの犬を入れておく小屋があるのです。(実際は昔うさぎを飼っていた小屋があったけど、とうに無くなっています)
僕は突然、その小屋の中に数匹の犬を飼っているのに何日も忘れて、放置していたことを思い出すのです。慌てて小屋に駆けつけて、恐る恐る扉を開けてみると、見るも無残に痩せこけた犬たちが僕を待っているのです。
生きていた!と安どすると同時に、なんて非道いことをしたのかと自分を責めます。
犬たちを外に出して水を飲ませながら、自分のしたことを後悔して泣きます。そしてまた同じことをやってしまうのでは、と怯えます。
そういう夢です。
当時、この夢に出てくる犬が何を象徴しているのか考えました。
大人になるにつれて忘れていった夢や希望なのか、それとも故郷に置いてきた家族や友人たちなのか。今も分らないままです。
この夢を見ることはなくなりましたが、今夜雨音を聴いていたら、ふと思い出したのでこうしてブログに記しました。犬たちのことを忘れないために。