新型コロナ拡大で父に会えず

石川県の実父が入院した。近くに住む兄が庭の草刈りに来たとき、寝室で意識障害を起こしている父に気付いて救急車を呼んだ。かかりつけの循環器科の病院に入院して、前立腺に問題があったので泌尿器科のある病院に転院した。
以上の顛末を兄から電話で聞いて、連休を利用して奥さんと車で石川に向かった。

車中で奥さんは、義父を元気付けると意気込んでいたが、僕の妹からメールがきて、今日から面会禁止になって会えなかったことを知って不機嫌になった。
近くの別の病院でクラスターが発生したせいで急遽面会禁止になったらしい。

兄と会って、父の様子や今後のことを聞いた。退院しても以前のように一人暮らし出来るかどうか分からないらしい。
認知症で施設に入っている母のこと、叔父の葬儀、そして最近の父のこと、全部兄に頼りっぱなしだ。兄は僕らに今回のことを話せて気が軽くなったと言ってくれた。

父が一人で住んでいる実家は、埃っぽくてカビ臭かった。翌日奥さんと床掃除、庭の草刈り、部屋にあった大量の衣類をコインランドリーで洗った。

ダメ元で病院に行ってみた。静岡から来たので顔だけでも見たいと頼んでみたけど、若い看護士は困ったように出来ないと言った。食い下がろうとする奥さんを引っ張って病院を後にした。

母がいるグループホームにも立ち寄ったが、ここも入口に面会を遠慮するようにとの貼り紙があった。
あとは墓参りを済ますと、する事はなくなった。
今はやれることはやったと自分を納得させた。

帰り道、中央高速の諏訪SAでは雨が上がって夜景がきれいだった。
2020.7.26(日) 雨