宝探しをもう一度
子供たちが小学生の頃、退屈しのぎに宝探しゲームをやったことがある。
10枚くらいのメモ用紙に連番を書いて、小さく折り畳んで、家の中のあちこちに隠す。メモ用紙を開くと次のメモ用紙のありかを示すヒントが書かれてある。
例えば「時の裏側を見よ」は壁時計の裏。「8月31日の次に来るもの」は日めくりカレンダーの9月1日のところ、といった具合。
これって、深夜番組の「ぷっすま」でときどきやっていたゲームを真似たものです。
難しく作ったので、なかなか見つけられなくて子供達には好評だったけど、例によって何回かやると、考えるのが飽きてやらなくなった。
子供たちが成人して独立した今、最後のゲームを仕掛けてやりたい。
ミステリー小説のように宝物をどこかに巧妙に隠すのだ。あるとき、例えば僕が死んでから、謎のメッセージを彼らかあるいはその子供が見つける。そしてめくるめく謎解きの旅が始まる。
書いていてわくわくしてくる。
一番の問題は「宝物」と呼べるような代物が手元に無いことだ。
2020.8.7(金) 晴れ