漫画パームシリーズが今も続いていて驚いた
少し前になるけど、コロナ禍の影響でプライベート花火をする人が増えているというニュースを見た。そのとき昔読んだ漫画、パームシリーズのシリーズ3作目「あるはずのない海」のラストシーンを思い出した。
主人公の私立探偵カーターの元に失踪していた恋人が戻ってくる。これを知ったカーターの助手のジェームスと同居人のアンディらがロサンゼルスの夜空に花火を打ち上げる。カーターが恋人を家に送り届けて外に出ると、花火が上がっている感動のラストシーンだ。
パームシリーズは伸たまき氏(女性)が83年からコミック雑誌ウイングスで連載していたクライムストーリー漫画だ。力強い作画とドラマチックなストーリーが好きになって単行本を購読していた。
その後シリーズ7作目「愛でなく」が3巻目に入ったところで購読を止めてしまった。この頃から絵柄が繊細なデジタル画に変わったこと、ストーリー展開が遅すぎるし、BL要素にも段々ついていけなくなった。今回調べて分かったけど「愛でなく」は完結までに8年かかっていた。(92年から00年)
集めた単行本は昔本棚を整理したとき大部分は手放したが、登場人物たちの出会いを描いたシリーズ3「あるはずのない海」と、最強の暗殺者との闘いを描いたシリーズ5「星の歴史」だけは手元に残してあった。
あれから30年近く経って、プライベート花火のニュースをきっかけに漫画を再読した。そしてパームシリーズがその後どうなったのか気になってネットで調べた。
作者の伸たまきは2000年に獣木野性と改名していた。パームシリーズは休載期間があったようだが連載は続いていて、最終となるシリーズ10「TASK」の完結を待つ状態のようだ。購読を再開する予定はないしこれ以上は詳しく調べなかった。
ただ気になるのは主要な登場人物のジェームズとアンディは若くして亡くなることが決まっていた。80年代ロサンゼルスの物語が今も続いているのだろうか。
2021.11.18(木)晴れ