一生続けられる「仕事」って何だろう

ユーチューブで健康関連の動画を見ていたら、健康に長生きする人は生涯現役で働き続ける人が多いという。これには合点がいく。故郷の両親は仕事をやめて隠居生活に入ってから一気に老衰が進んだ。今は二人とも要介護者で、別々の施設に入居している。一方専業農家だった妻の両親は８０歳を過ぎた今も毎日畑に行って野菜や果実を作っている。市場に卸すことは数年前から止めたが、生活スタイルを昔から変えていない。

僕は婿養子なので、サラリーマンを定年退職した後は農業を継げばよいと周囲から圧力をかけられることがあった。近所にそういう家庭が多いし、奥さんも最近それを期待しているような発言をする。でも僕は農業は天職でないと感じている。というか、婿入りしてから２０年以上、否応なく農業の手伝いに駆り出されてきたせいで農業に対して嫌悪感すら持ってしまった。（農業と田舎暮らしを賛美するようなＴＶ番組も嫌いだ）

高専の電気科を卒業して３５年間電気技術者としてやってきたんだから、老後もこの業界で仕事を続けていきたい。でも現場の仕事は年々身体に無理がきているし、重圧のある仕事には就きたくない。今の会社の定年まであと４年間で答えを見つけなければ、なしくずしに農業を継がされてしまいそうだ。

2021.12.8（水）雨