ゴーストちゃんは今日も元気
「ゴーストちゃん」とは長女の命名。
10年くらい前から水槽で飼っているブラックゴーストという種類の熱帯魚。魚の種類なぞ知らない妻は見た目で「黒ちゃん」と呼んでいる。
ウツボのような体形で、真っ黒な身体をユラユラ波打たせながら前進したり後退したりする。見ていて飽きない面白さがある。
眼は退化していて小さい。デンキウナギの仲間で身体から微弱な電流を出して周囲の様子を感知しているそうだ。ときどき隠れ家のパイプの中に横たわって眠っている。(最初見た時は死んでいるのかと思った)
僕が帰ってくると、エサが貰えると分かっていて水面に顔を突き出してくる。口からピュッと水を吹く。
僕は中学生の頃から熱帯魚を飼っていた。独身寮にいたときも、社宅に住んでいたときも、自宅を建ててからも、単身赴任してからも、部屋には常に水槽があった。これほど長く続けている趣味はないし、もはや趣味と呼んでいいものなのか分からない。
10年くらい前にブラックゴーストの稚魚を飼い始めたときは家計が苦しい時期で、この頃から新しく熱帯魚を買うことをやめた。そして熱帯魚への情熱は冷めていった。今はゴーストちゃん一匹だけが残っている。成長に合わせて水槽を大きくしていって、最近縦長の45センチ水槽に買い替えたばかりだ。体長は25センチくらいになった。
ゴーストちゃんの餌は乾燥赤虫だ。成長してから栄養が偏らないようにと、金魚のエサを日替わりで与えるようにした。最近はアロワナ用のペレットも与えている。何でもよく食べるけど、あまり大きくなって欲しくないのでエサは少なめに与えている。家を空けるときは数日間エサを与えないこともあるけど問題ないみたいだ。水替えも適当にやっているけど一度も体調を悪くしたことがない。
ブログに写真を載せようと水槽の前に粘って何十枚も撮ったけど、まともに撮れたのはこの1枚だけだった。(しかもピンボケしている)やはりゴーストの撮影とは困難なものなのか。
ネットで調べるとブラックゴーストの寿命は5年から10年だそうで、うちのゴーストちゃんは意外と長寿であることが分かった。エサを少なめにして成長を抑えたのが寿命に関係しているかも知れない。本当のゴーストになる日まで水槽の中でユラユラしていてほしい。
2022.1.10(火)晴れ