夜を歩く
エプソンの生活改善プログラムを始めて4ヶ月経った。
夜のウォーキングは三十代のとき、腰痛予防対策で始めたが最近はサボっていた。それがダイエット目標ができたおかげで継続できている。
一時市民プールにも通ったけど、周りに人がいると落ち着かなかった。結局一人で黙々と歩くのが一番、性に合っていた。
最初、街中を歩いていた。でもこの時間帯は駅から帰宅する人の列、信号待ちや自動車のライトの眩しさがストレスに感じ始めた。
そうして、今の住宅街から幹線道路に向かう静かなコースに落ち着いた。
登り降りの起伏があり、陸橋を渡るときは街の夜景と新幹線が走る姿が見える。
ウォーキングやジョギングする人とすれ違う。
今夜はよく晴れていて月が明るかった。
30分くらい歩くと身体が暖まってきた。
街明かりのせいで星はあまり見えない。見上げると点滅しながら移動する小さな光の塊がいくつか見える。飛行機の明かりだ。いつ見上げても必ずどこかに光って見える。
近い将来はドローンや空中タクシーが飛び交い、夜空はにぎやかになるかも知れない。
今夜は体調がいいので、いつものコースからわき道に外れて、少し遠回りして帰った。