今日こんなことに気付いた

バイクと映画と犬が好きで趣味で漫画も描く50男が日々気付いた記録

わらにもすがりたい親の心

以前勤めていた職場の親睦会ライングループから通知が来た。

友人の子息(中学生)が二日前から行方不明になっている。警察、学校、家族、友人らが捜索しているが見つからない。そこで情報提供を呼びかける写真付きメールを拡散して欲しいという内容だった。

最初は何となく違和感を感じてスルーした。メール文を読んだ限り、自発的な家出の感じがする。こんな風に名前と顔写真をネットで拡散することが本人を追い込むことにならないだろうか。

でも突然子供がいなくなった親の気持ちを思えば、子供の安全を確認するために手段を選んでいる余裕はない、わらにもすがりたい心情というのも理解できる。行方不明になった場所が長女と妻の勤め先に近いので、家族ラインにだけこのメールを転送した。すぐに二女から、別ルートですでにこのメールを知っていたこと、僕が最初に懸念したことと同じ意見が返信された。子供の立ち位置からすればやはりそうなんだろう。

でも親はあらゆる事態を想定したはずだ。居ても立っても居られなくて、写真の拡散が発見の糸口になる可能性があるなら、リスク承知でもそうしなくてはいられなかったのだろうと思う。

僕の子育てはこのような修羅場はなかったけど、一度だけ、中学に入学したばかりの長女が一時的に行方不明になったことがあった。会社にいたとき、朝家を出たはずの長女が登校していないと学校から連絡を受けた。長女は学校をサボったりするような性格ではないので、事故にあったり事件に巻き込まれた可能性が頭に浮かんで背筋が凍った。

結局、家を出たというのは妻の思い込みで、部屋のベットで二度寝をしていたという笑えるオチだった。この一件は以前コミックエッセイでも描いた。

mokatrip.hatenablog.com

 

その子が無事に帰ってくることを祈ります。

2022.12.6(火)雨