ガラケー母さんのスマホデビュー
スマホ依存社会を気嫌いし、古いガラケーに固執していた奥さんであったが、先日とうとうスマホに乗り換えた。
奥さんはコロナ関連ニュースを見ていてスマホアプリが躍進していることに焦りがあったようだ。「そーやってスマホ持ってない人は何もできないように、社会をそうやって変えているのよ(何者かが)」
他県で一人暮らしをしている二女から頻繁に家族LINEが着信する。それを僕がいちいち奥さんに見せていたのだが、面倒になって「見たいなら自分もスマホにしろよ」と言ったら、「あなたがそれほど言うなら」となった。
僕はラクラクホンを推薦した。奥さんは意外にも「バカにするな」と反発し、長女が買い替えたばかりのiPhone12にすると言った。
「いやいや、あなたデジタル使えないじゃない?」「はあ?わたし仕事でCAD描いてたしー、やれば何でも出来るから」(どこからそんな自信が?)
そういうやりとりがあって、翌日近所のdocomoに行った。僕も心配で付いて行った。予想したとおりdocomoの受付けお姉さんと契約内容で話しが嚙み合わない。横から僕が助言しながら契約を決めていった。
その場でブルーのiPhone12を受け取り、初期設定することになった。受付けのお姉さんは直接操作してはいけない決まりだと言って、一から操作方法を説明する。変なタッチ操作でしくじる奥さんに何度も根気強く説明する。
「あのーボールペンは置いて、小指じゃなくて人差し指で操作したほうがいいですよ」僕は横で噴き出してしまった。(ゴメンなさい)
その日から奥さんは二女とLINEを交わすようになった。YouTubeやGoogle検索を長女に訊きながら少しづつ見るようになった。長女がソフトケースを買ってくれた。
「勝手にカメラに切り替わった。怖っ。」
「勝手に変な広告が出てきた。怖っ。」と毎晩うるさい。
仕事中はスマホを家に置いていく。スマホを通して(何者かに)行動を監視されるのがいやだからだそうだ。
2021.2.11(金)曇り