今日こんなことに気付いた

バイクと映画と犬が好きで趣味で漫画も描く50男が日々気付いた記録

「滅びの園」久しぶりにSF小説に没頭

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SF小説を没頭して読んだのは久しぶり。
お盆帰省する前に、長女が「すごく面白かった」と部屋に持ってきた。長女は仕事があって一緒には行かない。
次女が市の図書館で借りて読んで、次に長女が読んで僕に薦めた。うちの家族は奥さん以外、全員本好きだ。
以降ネタばらしにならないよう気を付けて書きます。

物語は、地球上空に取りついた巨大なクラゲ状の未知の存在と、同時に地上に出現した不定形生物「プーニー」によって引き起こされる人類の危機、それに関わる日本人登場人物の二十数年に渡る物語。
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雑誌掲載された3章、プラス書き下ろしの章で構成されていて、章ごとに主人公が入れ替わる。

一章の主人公は未知の存在に取り込まれて、異世界で新しい生活を始めることになった誠一。ある日地上を救うために異世界を破壊して欲しいというメッセージを受けとり戸惑う。

二章は中学生の聖子の学園生活が未知の存在とプーニーによって次第に壊されていく状況と、聖子がプーニーに耐性を持つ特別体質であったことから、防衛組織にスカウトされて活躍していく物語。

三章は聖子同様プーニーに強い耐性を持つ少年、理剣が次元転送装置を使って異世界を攻撃する「突入者」部隊に入隊する物語。

登場人物の日常や友情、恋が描かれると同時に、人類と未知の存在との長い攻防戦が描かれます。

地上のために戦う聖子や理剣がヒーローといえますが、異世界の住人となった誠一にも十分感情移入してしまうので、悲しい予感を持ちながら読み進めました。

お盆休みの帰省では映画を観るか、普段買わないような本やコミックを買って読むことが多いのですが、こんなに心を動かされた小説を読んだのは久しぶりです。
奥さんをフォローしないといけない。奥さんは本や絵本を愛しているけど、小説を完読したことがなくコレクションとして集めています。
2019.8.12.月曜日