捨てられなかったランニングマシン
買って後悔する家電製品の筆頭が健康器具だろう。
分かってはいたけど6年前にルームランニングマシンを買った。畳一枚を占有する大型マシンだ。
最初は物珍しさと、元を取りたい気持ちも手伝ってよく利用した。ダイエット効果も上がった。
でも使っているうちにやっぱり飽きてきた。同じ位置で走ったり歩いたりを続けることが苦痛であることに気付いた。
このマシンは使わないときはベルトコンベア面を垂直に持ち上げてコンパクトに出来る。畳一枚分が半分になる程度だが。さらに優れているところはこのままハンガー掛けとして重宝する点だ。まるでそういう使い道に落ち着くことを想定されて造られたかのように。
4年前に現在の貸家に引っ越すとき、このマシンを持っていくか置いていくかどうか迷った。
結局持って行ったけど、新居でも相変わらずハンガー掛けとして使われ続けた。
しかし最近、このランニングマシンが我が家でブームなのだ。寒くて外を歩くのが辛いとき、ワイヤレスイヤホンでYouTube音楽を聴きながら使うのが心地好いことに気付いた。
娘と取り合いになることもある。
意外だったけど、この健康器具を今まで捨てなくて正解だったことに気付いた。
2020.3.11(水)晴れ