子供を上手に育てなさいって、余計なお世話
子供が幼い頃、年配の親族によく言われた言葉が「上手に育てなさい」「いい子に育てなさい」だった。
当時は気にしていなかったけど、子供が成長してから「この子はいい子に育ったね」などと言われたときに、なんか気に障った。
そういうことを言う年配者の価値観は「上手に育った子」「いい子」とは、愛想が良くて、目上の人の言うことを聞いて家事や言いつけをこなし、家の中でも外でも問題を起こさない子ということらしい。
そして子供が成長すると今度は、手元に置いておきなさいなどと言うのだった。
つまり自分たち大人にとっての都合がいい子だった。そういう子に育つように頑張りなさいと言っていたのだ。
じゃあ、大人の言うことを聞かない子はダメだろうか?愛想の悪い子はダメだろうか?地元を離れる子は親不孝だろうか。
人を傷つけたり迷惑をかけることは論外だけど、本人が幸せに暮らしてくれれば、どこで何をしていようと親である僕は嬉しいと思う。
上手に育てろとかって、余計なお世話。
自分がそういう立場になったときは、もっとセンスのいい言葉をかけてあげたい。
2020.2.16(日)雨