初めて行った場所を前も歩いたと主張する奥さんが怖い
もうどっちが正しいのか分からなくなってきた。いや、明らかに奥さんが間違っているはずなんだが・・・
先日、長男が横浜の社宅から隣町の藤沢市に引っ越すことになり、車で奥さんと手伝いに出掛けた。
引っ越し業者が荷物を出した後、長男は鍵を引き渡すために残らなくてはならないので、僕と奥さんが先に引っ越し先のアパートへ行って鍵を開けることになった。
近くには車を停める場所がないと聞いていたので、住所付近で見つけた有料駐車場に停めて、そこから新居アパートまで歩くことにした。
しかし入り組んだ住宅街で迷ってしまった。小雨の中をアパートにたどり着くまで40分くらい二人で歩き回った。先に着いていた引っ越し業者をずいぶん待たせてしまった。
奥さんが妙なことを言い出したのは夕方自宅に帰ってきてからだった。
あの町の道は以前にも僕と二人で歩いたことがある。途中で見たガソリンスタンドや郵便局は見覚えがあると言う。
そんなはずはない。藤沢市に行ったのは今日が初めてだし、長男の引っ越し先住所を知ったのも今日だった。しかし奥さんはアパートを下見するために、二人であの道を歩いたことがあると断言する。
雨の中を不安にかられながら歩き回ったせいで、デジャブのような心理が生じたのだろうか?それにしても奥さんはその後も、勘違いしているのは僕のほうで、あの道を二人で歩いたのは二度目だと言い切るのだ。
そういえばスマホでグーグルマップを見ている僕をよそに勝手にどんどん歩いていこうとしていたような。
理屈で説明できないことが起きているのだろうか。ちょっと怖いんですけど。
2020.9.15(火) 曇り